前回の、ブログ記事で3回にわたって書いた、
結局、「私のピアノ教室で大事にしていること」では、
生徒さんとのコミュニケーション…(レッスン前にどんな心の状態なのかな?とか、
宿題は多すぎなかったか?少なすぎなかったか?とかを、私自身、自問自答しながら、
練習はきつくなかったかな?とか、ちゃんと練習できなかったことに負い目を感じていないだろうか?
などなど、考えつつレッスン生の顔の表情から、「かけてあげる言葉を探します」)。
それが一番大切なこと!?…人対人の「言葉と音と音楽」の交流だから。
それを踏まえたうえで、私のピアノ教室でしか学べない(吸収できないこと)があります。
それは、わたしが、音楽大学卒業したての夏に、一度だけヨーロッパに少しの間滞在して、
ピアノの勉強を優秀な先生方から缶詰め状態で教えていただいた経験からきています。
メイン会場に当たるお城のホールにピアノが備えられており、そのピアノを使って、
私と同じ日本人やスペイン人のレッスン生がお互いの演奏を聴いたり聴かれたりしながら、
ピアノの演奏について学ぶ…というものでした。
いよいよ、私が弾く番となり、その空間で音を出したら、音がうるさいのなんおって…
自分が出してる音がとてつもなく汚く聴こえたものでした。
自分で音を出してびっくりしたのですが、日本で弾いてきた音とまるで違う響きになってしまって、
とても困惑しました。日本人の演奏は、はっきり言うと、音色の変化に乏しく、個性を感じられない
あまり特徴がない演奏(技術面では素晴らしいけれど、音楽ってこんな面白みのないものだっけ!?)。
対する、スペイン人の受講生たちは、自分のサウンドをしっかりもっていて、音がうるさく聴こえない。
技術面では、日本人が勝っていたけれど、個性とか自由さとか面白さでは、スペイン人の方が上をいっていたな。
「この違いはどこから来るのだろう」必死に短い講習期間内に考えました。
ヨーロッパは、とにかく石造りのものが多く、天然の素材にこだわった部屋づくり。
日本は、音楽するところですら、「新建材」を多用します。天然か人工物か。
その違いが、音を響かせる空間に多大な影響を及ぼすことがわかりました。
今、私が書いていることは、当時、私が経験したことと、あとで調律のスペシャリスト狩野真さんから
聞いたことを併せ持ってわかりやすくなるようにつなげて書いています。
調律のスペシャリスト狩野真さんは、今も、ヨーロッパと日本を行ったり来たりしており、
ピアノやその他の鍵盤楽器のことをものすごく詳しく深く学んでおられます。
その狩野さんから薦めていただいたピアノを購入したんです。もちろんいい楽器であることは
間違いありませんが、狩野さんはおっしゃいました。「高価なピアノでメンテナンスしないものよりも、
国産でいいから、ちゃんとメンテナンスしている楽器の方が上手になるよ!」と。
メンテナンスというのは、「保守・点検」のことです。うちでは、2年に1回やっていただいております。
この保守・点検なしにはピアノが上手になるなんて、ありえないことです。保守・点検は奥が深いので
狩野さんのように熟練した技術を持った方にお願いしましょうね!!…個人的に探すのって難しいでしょう。
だから、一度、私のレッスン室のピアノで音を出して、「どういうピアノが本物か」知ることが大切なんです。
その狩野さんから受けたアドバイスにより造ったレッスン室とピアノでレッスンができることは最高に恵まれていることです。
私のところで習った生徒さんンお多くは、学校代表で伴奏をしたり、校内合唱コンクールの伴奏者に選ばれて、クラスが
入賞したり。…みんな、音のとらえ方が繊細できれいです。いい音悪い音がはっきりわかるものだから、
自分で考えて音を美しく響かせようと気持ちが動きます。それが個性につながります。
こんな環境で音を奏でていたら、音楽することがたまらなく楽しくなるのです。
そんな教室なんです、ここは。(^-^)
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