昨日、元「山形県知事公舎」現「やまがた藝術学舎」に行き…
2012年 05月 03日
「やまがた藝術学舎」に変わっていることを通りがかりで知り、入ってみました。(入場無料)。
中に入ってみると、山形芸術工科大学の学生さんが受付をやっていて、この建物がどうして
芸術工科大学で使用しているのか、とか、どのように使用しているのかの説明を丁寧に
してくださいました。
聞いたところによると、かつて知事公舎だったこの建物を、山形芸術工科大学が買い取り、
一年くらい「どのように、この建物を使用していったらよいか、話し合いを重ね」、
今現在は、東日本大震災後の「新しい社会、新しい東北」を創造するプロジェクトルームになっている、
との事でした。具体的には、芸術家やデザイナーによる東北復興アクションを支援・推進し、そのプランや
成果を常設展示すると共に、復興を考える市民・学生対象のレクチャーやワークショップ、また、
被災地でのボランティア活動を支援している、との事。私が見た展示物で、大変興味を持ったのは、
仮設住宅の新しい提案でした。普通、仮設住宅というとプレハブで作るのが一般的ですが、
このモデルハウス(モデルルーム)は、木材を使用しており、住宅に住む人々を癒す効果、または、
ストレスを減らす効果があると感じました。また、この使用した木材をいらなくなって焼却する際も、
有害な物質を空気中に発散しないという特性を持っております。
中で説明をしてくれた学生さんの話では、これからの世の中はもっと、人と自然界とデザインが、
共存共栄できるような、「私達が住む地球を汚さないような社会に移行していく」というすばらしい提案が
どんどん出されていくようになるだろう…ということでした。僕は、今のこの大学の基本的な考えから
きているのか、それともこの山形の芸工大が特にそういった取り組みに力を入れているのかわかりません
でしたが、私が出た音楽大学には無い発想でしたので、とても驚き感心しました。私も、山形に住む
人間として、もう少し山形に還元できる人間でありたいと思いました。具体的には、私は、ピアノを弾くことを
得意としているので、その特技をもっと生かして、芸工大の学生さんや、そういったプロジェクトに
上手に入って、コラボレーションなどを実現したいと思い、その思いもその担当の受付の方に
お話してきました。
別ルームでは、企業と学生が共同で商品開発した作品(または商品)がたくさん並んでいました。
どの作品(商品)も素敵なデザインやパッケージを持っており、そのデザインやパッケージにたどり着くまで、
何度も企業の方の考えを聞いたり、実際にその作品を体験してみたり、またその体験して良い所、
改良すべきところを学生側から提案したりして、物作りを完成させていく…との事でした。
僕は、これまでに手がけた作品(商品)の数の多さにびっくりすると共に、完成度の高さにも驚きました。
昨日の、この「学舎」の訪れは、僕にとって大変刺激的であり、また、僕自身も、「何か山形の為に
役立ちたい」と強く望む良い体験となりました。最後に、私の名刺を置いてきたことは言うまでも
ありません。(笑)。なにか、楽しいお誘いがあるといいな…と期待しつつあとにしました。(^^♪