ピアノ日誌「音の葉、言の葉。」(おとのは、ことのは。)

昨日は、辞書片手に…、それから、人生を変える本と出合い

昨日は、まだ暑さの残る中、クーラーの効いたレッスン室で、過ごした。
北音22期生のコンサートも終わり、ほっとした中、次の次の次にあるコンサートの
ための下準備です。そのコンサートは歌とピアノのリサイタルなので、
歌の伴奏を素敵にしてあげたいと思ってます。
やはり、「歌」というと、歌詞が付きます。歌詞を理解し、歌ったり、味わったりするのが、
歌の醍醐味でしょう。(もちろん、歌詞がわからずとも、聴いてる方は充分に楽しんでもらって
よいのですが、演奏者は歌詞がわからないのでは、聴き手にその歌の魅力を伝えることは
難しくなってしまいます。)…伴奏者も、歌詞をできるだけ理解していた方がいいのです。
ソリストと伴奏者は一身一体。歌詞の内容に付随してイメージを膨らませるように
伴奏ができているので、歌詞は理解した方がいいのです。…というわけで、
ソリストが舞台に選んだ曲を、訳しにかかってます。イタリア語です。
イタリア語の辞書(伊和辞典)は、全て一字一句違わず出ているということはありません。
代表的な言葉しか出ていないのです。しかしながら、「これはどうなんだろう…」という言葉は
ほっといても、だいたい文の意味はわかってきます。この作業は、日本物でも、フランス物でも、
ドイツ物でもやることになります。ピアノは言葉がない分その作業がなくなり、練習するのに
ダイレクトに楽器にかじりつきますが、「歌」はこの作業があるため、時として、「面倒くさい」と
正直思うこともあります。でも、言葉の意味がわかると、断然演奏がよくなります。
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昔、ヨーロッパに一度だけ行ったとき、それから、イタリア村(名古屋)に行ったときに、外国人に
言われた一言を思い出します。「僕は、今、日本語を勉強している。」「その日会ったお客さん(観光客)から
日本語を聞いて、一日一つずつ覚えてるんだ。」この言葉を聞いた時、「なんて、勉強熱心(仕事熱心)
なんだろう。」と思ったことがあります。でも、今、思うと仕事(勉強)でやってるわけではなかったのです。
もちろん、結果として、日本語はだんだん覚えるでしょうけれど、それ自体が主な目的ではないのです。
その人たちは、きっと、日本語を覚えても、脅迫的にノルマを自分に課して語学習得をしようとしている
のではなく、「日本語、覚えられたら、きっと楽しいだろうな、いろんな日本人の話がわかるようになって、
自分の人生、きっともっと楽しくなるだろうな、」と気楽に考えているんです。だから、いちど、ある日に
覚えようとしたかもしれないその単語を、初めて聞く単語として、頭にインプットするかもしれません。
でも、それでいいんです。要は、自分の人生(生きてる今)を楽しむってことが、一番大切に
思ってるし、楽しく、気楽に考えているから、言葉も早く覚えられることにつながっているんではないだろうか
…と思ってます。このことは、昨日、古本屋(ブックオフ)で手に入れた、榎木孝明さんの「いいかげんな
スケッチのすすめ」という本の中でも、書かれていて、僕は、この榎木さんの考え方が自分に
ぴったり合ってるし、一番自分が欲していた言葉だったんだ、ことに気付きました。
今、ピアノ演奏が楽しみの極みです。
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本の中の一部、惹かれている、最もお気に入りの場所をみなさんに特別公開します。

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僕は、この本を「座右の銘」として一生自分の手元から離さないでしょう。
インスピレーションを大切にする人には欠かせないノウハウ(ハウツー)です。
これらの言葉があれば、僕は、これからの人生もめげることなく進んで行けると確信してます。
榎木さん、あんな素敵な本(スケッチも心和みます)をこの世に送り出してくれて、ありがとう。
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by shinonome-saitoh | 2010-08-20 06:49 | ピアノ 演奏会 発表会関連記事
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